2008年 01月 06日
イワナの棲む渓
夏なら清冽な水の流れが涼しげな音を響かせるこの川も、いまは少ない水が控えめに流れるばかり。川幅の細い、流れの緩めの所は川の表面に薄氷が出来ています。
何年か前ここで氷の下に潜んでじっとしているイワナを見かけました。厳しい寒気の中、氷の下で遠い春を待ちわびてじっと耐え続けるイワナの生命力の強さに深い畏敬の念がわいてくるとともに、自分の生き方と重ね合わせて恥ずかしい思いをしたことを覚えています。また今日この場に立つとそのことを思い起こさせられ、この数年間成長していない自分に再び恥じ入ることとなりました。
軽井沢の冬は厳しいですが、木々の葉が落ち、澄み切った外気は以外に身近に生き物の力強い息吹を感じさせてくれます。それは見るものに必ず新鮮な驚きと感動を与えてくれるはずです。これも軽井沢の冬の楽しみの一つといえるのではないでしょうか。
まろ