2007年 03月 22日
◆ 弥生 軽井沢 ◆
「先生は真白なリンネルの着物につつまれた体を窓からのび出させて、葡萄の一房をもぎ取って、真白い左の手の上に粉のふいた紫色の房を乗せて、細長い銀色の鋏で真中からぷつりと二つに切って、ジムと僕とに下さいました・・・・・・・」
有島武郎の子供時代のことでしょうか?
何と初々しい・・・・
三笠の地にあった有島武郎の別荘「浄月庵」を移築したカフェです。
朱塗りの大テーブルとテラス席。
まさに大正ロマン漂うシックな店内のインテリア。
本を一冊持ち込み、挽き立ての珈琲を飲みながら静かに読書が似合うお店です。
別荘として利用当時はここで代表作を執筆。
思いがけない最後を遂げた別荘としても有名ですが、彼の情のようなものを朱塗りのテーブルで表わしているような・・・・・
そう思ったのは私だけでしょうか?
木陰のテラス席はまたの機会にご案内いたします。
定休日は火曜日
是非お出掛け下さい。
徒然草