2007年 01月 09日
徹頭徹尾落無
もうすぐこの会社に入って一年が経とうとしています。読む本が一変したように、生活も一変しました。会社に入って一番に感じたことはそれまでの考え方や体験が全く通用しないことと、なにより脳ミソを改造して環境に慣れなければならないということです。
もともと器用な方ではない事はわかっていたので苦労するだろうなとは思っていましたが、やはり「求められる事」と「出来る事」のギャップに悩み続けた一年でした。
幸いお客様や軽井沢店のスタッフの方々に支えられてなんとか「つかまり立ち」が出来るようになったような段階です。
しかし、そうなると今まで目先の事をこなすだけで精一杯の状況からすこし仕事が違って見えてくるようになりました。視界が広がったといいますか、目線が少し「その先」を見るようになったのです・・・・・。
最近読んだ雑誌の中で飲料メーカーの社員の方が「あってもいい会社ではなく、無くてはならない会社を目指している」とおっしゃっていました。日本の飲料業界に置いて独自の地位を築いているメーカーの社員としての矜持を感じさせる、私にとってとても眩しい言葉です。
いうまでもなく会社の究極の目的は利益の追求です。しかし、どうして人ではない法人が権利の主体として利益の追求が許されるのかといえば、企業活動が社会に利益を還元するからです。
この観点からですと、「無くてはならない会社」というのは社会に還元する利益の必要性がその社会にとって高いものであり、しかも希少性があるということなのでしょう。
不動産会社も様々です。なかには社会に還元する利益が低いだけでなく、コンプライアンスもままならない会社がこの軽井沢にもあるかも知れません。
私どもがこういった領域から決別し軽井沢の不動産業界のリーディングカンパニーとして「無くてはならない会社」たり得るためには、そのために何をすべきなのか、また何をすべきではないのか日々の業務の中で具体的に問い続けていかなければならないことでしょう。
ネットワーク社会が成熟すると、情報だけでなくモノやカネまで一極に集中しやすくなり、富む者がますます富むという様相を示すようになるといいます。そんな中にあっては利益の追求とこのテーマを高度に融合できた企業だけが今後生き残っていけると思いますし、またそういう企業が富むような世の中であって欲しいと思います。
まろ
それでも悩み続けながらも前進を願っています。
最近、私も初心に返ってみようと思ったりして。
お互い頑張りましょう。少しでも成長、進化するように。
というわけで、まろ様にエールを送ります。
なくてはならない会社、なくてはならない人材をめざし、はや○十年。
まろさまも身近なところから社会に貢献してみてください。
そういう力が多ければ多いほど、企業に力が付いてくると思います。
飛行機は離陸時が最もエンジンパワーを必要としますよね。私の場合エンジンが頼りないので今だ離陸したかどうかも分かりません(笑)。
しかし今、心だけは舞い上がってます。この文を打ちながらにやけてます。今この瞬間に店長や先輩にダメ出しをくらっても正直神妙な顔など出来ません。反省顔が誰よりも得意なこの私が。
この一年は自分の無力さを思い知らされた一年ではありましたが、自分が変ることの醍醐味を知った一年でもありました。小さな小さな変化ではありますが、その積み重ねが人生の地平さえも変えていくのでしょう。
今、このタイミングで社会経験豊富なお二人にこのようコメントをいただけたことは大きな力になります。
ひょっとするとテイクオフできそうな最後の推進力をいただけたかもしれません。
私にとって大事な大事なコメントですが返答につたない言葉しか見つからないのがもどかしいです。しかし、明日から今まで以上に仕事ができることは確実です。本当に有難うございました。